一人で老いるということ(キレイ好きDさん)

タイトル

こんにちは。プロしあわせちゃん(@shiawasechannet)です。

43才、バツなし独身子なし。

現役介護士(ホームヘルパー)です。

 

一人ぼっちの己の老後が不安で、己の老後に備えるため、介護業界に足を踏み入れました。

おかげ様で、日々いろいろなことを学ばせていただいてます。

今回も、「一人で老いること」について。印象に残った出来事を記します。

参考になれば幸いです~

 



60代、独身女性の場合

利用者のDさんは60代女性。独身。マンションで一人暮らしをしています。

Dさんは視覚と身体に障害があり、車椅子で生活しています。

ヘルパーが週に3回、1時間ずつ訪問しています。

やることは掃除です。

部屋は2LDK。手順は以下です。

 

  1. Dさんが用意した靴下に履き替える
  2. 手を洗う
  3. 全ての部屋にはたきをかける
  4. 全ての部屋の棚やドアや手すりを拭く
  5. 全ての部屋の床に掃除機をかける(畳はスイッチ弱、フローリングはスイッチ強)
  6. 全ての部屋の床の隅を隙間ノズルで掃除する
  7. 全ての部屋の床を洗剤をつけた雑巾で拭く
  8. 全ての部屋の床を雑巾で乾拭きする
  9. トイレを掃除する
  10. 風呂を掃除する(水切りワイパーも使用)
  11. キッチンを磨く

 

ヘルパーが掃除する間、Dさんは車椅子に座り、耳を澄ませています。

手順を間違えると声がかかります。

「掃除機の音が違いますけど、「弱」ボタンのままやってませんか?」

床の隅に隙間ノズルを使ったか、乾拭きをさぼってないか、洗剤を付けすぎてないか、雑巾をきちんと絞っているか…

細かくチェックが入ります。

ヘルパーはこれを、週に3回やります。

もはや、「潔癖」と言ってもいいでしょう。

 

ヘルパーにとって、この状況はとてもストレスです。

 

  • 監視(監聴?)されるストレス…
  • ここまでする必要があるのか?という掃除内容…
  • 介護制度への疑問…
  • 時間が足りなくて、いつも10分残業となってしまうこと…

 

私は結局、2か月でDさんの担当を降りました。

とてもじゃないけど、「やってらんねぇ」と思ったからです。

 

Dさんも辛いのです。

わかります。

体が自由に動かせるなら、思う存分に掃除ができます。

それができないから、他人に任せるしかない。

ホコリで人は死なないと言いますが、Dさんはたぶん死ぬのです。部屋がキレイかどうかは、Dさんにとって死活問題です。

誰にだって、譲れない「こだわり」があります。

それが、Dさんにとっては「掃除」なのです。

 

年を取ると、どうしても体にガタがきます。体力も落ちます。

自分でできないことが増え、他人に助けてもらわなければならなくなります。

独身者なら尚更です。

生活の一部を他人に委ねることになったとき、「こだわり」が強すぎるのは悲劇です。

自分も他人も苦しめてしまう。

趣味の分野ならまだしも、

掃除、洗濯、食事、入浴…

生きるための根本作業においては、特にそうでしょう。

 

  • ちょっとぐらい風呂の湯がぬるくても大丈夫…
  • ちょっとぐらい味が濃くても食べられる…
  • 洗濯物にシワがあっても着られないことはない…
  • ホコリで人は死にはせん…

 

「ほどよく、ゆる~く」

40代の今のうちから、意識しておきたい。

そう思うのでした。

 

(※守秘義務の観点から設定を多少アレンジしています。Dさん、ありがとうございます)

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2 件のコメント

  • 私は施設しか介護の経験ありません。
    福岡に移住しても介護の仕事したいと思います
    正社員で介護はしたくないです
    間にはリーダーや、もっとなれたら

    認知症委員会とか入らされ会議に出たり業務が増えます

    今は社員で、日勤、遅1、遅2、夜勤してから
    特に夜勤は今までなくて、仮眠もなくて一人夜勤なので、精神的肉体的にがきつくなりました
    まだ今の有料老人ホームに入職して7ヶ月あまり
    今まで夜勤だけはしてませんでした

    50才から夜勤含むシフトはきつい
    訪問介護は私は自動車の免許ないので諦めていました
    訪問介護も移動とかいろいろ大変そうですね

    50才から
    第2の人生花咲かせよう
    私の父は53で、突発性感質肺炎難病にかかり、
    数年入院し、最後は人工呼吸までいれて延命治療したが

    55才の若さでなくなってもう15年過ぎました
    父の病気の原因はストレスでした
    大人しい、仕事の人間関係が苦手で、母とは喧嘩ばかりでした

    自分がなくなった父の年齢近くなると
    病気したくない
    ストレスためないように
    今は趣味の絵を描いたり
    好きな人がいてるだけでストレス感じなくなりました

    長々失礼しました

  • やはり恋は偉大なのですね!
    いろいろご経験されてるのですね!
    コメントありがとうございます~

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