一人で老いるということ(糖尿病Bさん)

タイトル

こんにちは。プロしあわせちゃん(@shiawasechannet)です。

43才、バツなし独身子なし。

現役介護士(ホームヘルパー)です。

一人ぼっちの己の老後が不安で、己の老後に備えるため、介護業界に足を踏み入れました。

おかげ様で、日々いろいろなことを学ばせていただいてます。

今回も、「一人で老いること」について。印象に残った出来事を記します。

参考になれば幸いです~【関連記事】一人で老いるということ(寝たきりAさん)



70代、独身男性の話

利用者のBさんは70代男性。バツイチ独身。子なし。

アパートで一人暮らしをしています。

 

Bさんは糖尿病を患っています。

まぶたや手先、足先が大きく腫れています。

寝たきりとまではいかないものの、体を自由に動かすことは難しい。

ヘルパーが毎日訪問して、食事や掃除、入浴、買い物などの手助けをしています。

 

Bさんには食事制限があります。

Bさんの症状をこれ以上悪化させないため、医療・介護の担当者会議で決められました。

ヘルパーが作る食事は、糖尿病予防のための「減塩料理」。

ヘルパーは「介護のプロ」ではあるけれど、「料理のプロ」ではありません。

「減塩、だけど美味しい」料理をこさえるという、高度な技術は持っていません。

Bさんのためだけに、手間暇かけるわけにもいきません。

普段の料理から、ただ、塩や醤油やダシを減らすだけの薄味。

美味しくない。正直マズイ。

Bさんは一人で出かけることが困難なため、こっそり買い食いすることもできません。

差し入れをしてくれる家族、親族、友人知人もいない。

料理や買い物のサービスを自費で注文することも、経済的に難しい。

Bさんは時々愚痴をこぼします。

「美味しい物が食べたい…」

 

糖尿病の食事制限は、何のためにするのでしょう?

生きるためです。

では、何のために生きるのでしょう?

 

Bさんは、1日中テレビの前に座っています。

ヘルパーがやって来て、たまに風呂に入り、たまに散歩して、1日2食マズイ料理を食べる日々…

 

誰かの人生を、他人がとやかく言うことはありません。

価値観は人それぞれです。

でも、もしも、自分がBさんの立場だったらどうでしょう?

食べたい物を我慢して、長生きするのか?

食べたい物を食べて、死ぬのか?

「食べたい物」を「好きなこと」に置き換えて考えるのもいいです。

好きなことを我慢して、長生きするのか?

好きなことをやって、死ぬのか?

 

独身者は特に、しっかり考えておかなければなりません。

寝たきり、糖尿病、事件、事故…

何かあったときは、他人や制度を頼ることになります。

他人や制度は、利用者の「幸せ」を考えるようにはできていません。

「幸せ」の価値観は人それぞれすぎて、他人や制度では対応しきれない。一人ずつにかまう余裕もありません。

 

  • 「私にとっての幸せはコレ」
  • 「私はこう生きて、こう死にたい」

 

配慮してくれる家族はいない。

自分でしっかり意思表示しなければならない。

一人で老いる者にとって、権利であり義務です。

でなければ、自由を奪われ、生きる屍にされても文句は言えません。

 

しあわせちゃん
エンディングノート書かなきゃなあ…

 

思いながらも、着手できていない日々ではありますが…(笑)

(※守秘義務の観点から設定を多少アレンジしています。Bさん、ありがとうございます)

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