こんにちは。毒女(@doramaotaku_pro)です。
ドラマ好きな人
という方いますか?
この記事の内容は、
- 「イチケイのカラス」第1話の感想がわかる!
- 「イチケイのカラス」第1話のネタバレあらすじがわかる!
です。
元脚本家のドラマオタクが記します。※ネタバレあります!
わかち合えればうれしいです、参考になれば幸いです~(※アイキャッチ画像:フジテレビ「イチケイのカラス」公式サイトより)
目次
「イチケイのカラス」第1話感想
原作未読です。
ドラマ初見の感想は、期待してたよりは面白くなかったです。
期待しすぎたせいもあります。
裁判官が主人公の連ドラは史上初とのこと。
今まで誰もやらなかったということは、勝算がないからということかもしれません。
1番の大きなポイントはやはり、
「裁判官が現場に出向いて問題解決って、警察・検察・弁護士は一体何をしているの?」
という部分でしょうか。
スペシャルドラマ1回くらいならいいけど、連ドラで毎回裁判官が警察・検察・弁護士をさし置いて事件解決するってどうなのよ?
という、製作側もみなさま把握してらっしゃる問題かと思われます。
ちゃんとやればやるほど現実からかけ離れてしまうので、ごまかすのが一番かと思いました。
- 面白いキャラでごまかす!
- 面白いシーンでごまかす!
- 面白い小ネタでごまかす!
- 面白い演出でごまかす!
です。
初見では、ごまかしがちょっと足りない気がしました。
品が良すぎると思いました。
もっとあざとゴリゴリでもいい気がしました。
好みの問題かもしれません。
でも、登場人物たちにはリアリティがありました。
気持ちがきちんと描かれてて素敵でした。
特によかったのは(↓)
- 黒木華様が法廷で感情が高ぶって立ち上がっちゃったところ
- 女の子のお母さんが真実を話そうと心動かされたところ
です。
説得力ありました。
余談ですが、事件ドラマにありがちな「真実を知りたい」というモチベーション。
若いときはピンとこなくて、ありきたりでつまんない価値観だと思ってたのですが、年を重ねるごとしっくりくるようになりました。
嘘や偽りを抱えて生きるってしんどいですもんね。
ドラマの面白さのツボって、視聴者の年代や状況でもだいぶ変わると、しみじみ実感します。
毒女
「イチケイのカラス」第1話ネタバレあらすじ
- ネタバレあります
- あくまで「あらすじ(粗筋)」です。ディテールは映像でご確認下さい>>(最新話無料視聴⇒)TVer(放送終了分まとめて有料視聴⇒)
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【主な登場人物】
- 入間みちお(竹野内豊)…イチケイ裁判官
- 坂間千鶴(黒木華)…イチケイ裁判官
- 駒沢義男(小日向文世)イチケイ部長裁判官
- 日高亜紀(草刈民代)…最高裁の判事
入間、過去に何やらありそう
入間みちお(竹野内豊)が船の上にいます。
入間は昔(男の死体、「僕は無実です」と書かれたメモなど)を思い出しながら、弁護士バッジを外します。
入間の過去には何やら事情がありそうです。
事件発生
現在です。
大学生の長岡誠が傷害容疑で現行犯逮捕、起訴されます。
誠は、代議士の江波(勝村政信)を殴って全治1か月の傷を負わせました。
坂間、イチケイに赴任する
東京地裁第3支部第1刑事部(イチケイ)です。
坂間千鶴(黒木華)がイチケイに赴任します。
イチケイの面々
- 駒沢(小日向文世)
- 川添(中村梅雀)
- 石倉(新田真剣佑)
- 浜谷(桜井ユキ)
- 一ノ瀬(水谷果穂)
が坂間を迎えます。
坂間は東大法学部卒業の堅物です。
坂間は赴任早々、中学生の見学の質疑応答をやらされます。
坂間は中学生から「判決を出すとき悩みますか?」と聞かれます。
坂間は「悩みません」と答えます。検察は99.9%の確証がないと起訴はしないから悩む必要がない、裁判官にとって大事なのは赤字(新規の事件数より処理した事件数が下回っていること)を出さないことと主張します。
と、引率の教師らしき男が、「裁判官にとって大事なことは話を聞いて聞いて聞きまくって悩んで悩んで悩みまくって一番いい答えを決めること」と坂間に突っかかってきます。
坂間は引率の教師らしき男に、裁判官の職について説きます。
坂間がイチケイの部屋に戻ると、教師らしき男がいます。
坂間は教師らしき男とひっ捕まえようとします。
が、教師らしき男は、イチケイの裁判官の入間みちお(竹野内豊)でした。
【感想】
この一連の流れ素晴らしかったです。
- キャラ紹介
- 設定紹介
- 裁判の仕組みの紹介
- 主人公2人の関係設定
などが、ものすごく流暢に、面白く、自然にやってありました。
プロの技術です。
坂間、裁判を担当することに
坂間は、誠と江波代議士の傷害事件の裁判を担当するよう言われます。
入間が裁判長、駒沢も一緒です。
第1回公判です。
検察曰く、事件は、
- 被告は誠、被害者は江波代議士
- 誠の父は江波代議士の秘書をしていた
- 誠の父には不正献金疑惑があった。クラブのホステスに貢いでいた
- 誠の父は東京地検に目をつけられたので電車に飛び込んで自殺した
- 誠は父が濡れ衣を着せられたと江波代議士を逆恨みして暴行した
という内容です。
誠は裁判で主張します。
- 先に殴ってきたのは江波代議士の方
- 信じてもらえないと思ったから警察と検察では真実を話さなかった
- 父は自殺ではない
という内容です。
入間は、傷害事件の判決を出すには、誠の父が自殺なのかそうじゃないのかはっきりさせることが大事と告げます。
入間は捜査権を発動します。
裁判所主導で捜査、現場検証を行うことになります。
【感想】
裁判官が捜査や現場検証を行うということについて、視聴者がツッコミそうなところを黒木華様が先回りして全部ツッコんでくれるという箇所が多々ありました。
この視聴者代弁ツッコミが行き届きすぎている印象を受けました。
やればやるほどリアリティがなくなるというか、言い訳がましくなるというか。
比較するのはよくないですが、日テレのツッコミ満載系ドラマ(「あなたの番です」「君と世界が終わる日に」とか、大人が鑑賞するのはしんどいけど若者には人気のやつ)の10分の1くらいの隙はあってもいいんじゃないかと思いました。
入間の現場検証
入間、坂間、イチケイのメンバーたちが現場の踏切に行きます。
小学生くらいの女の子が事故現場に花を供えています。
検察もやって来ます。
検察も一度検証し、電車の音に気付かないはずないから自殺と断定したとのこと。
入間は気になることがあり、日を変えてもう一度検証しようと言います。
【感想】
検察が一度検証しましたと説明するくだりが、視聴者への言い訳がましく見えました。
入間の2回目の現場検証
入間の2回目の現場検証です。
誠の父が死んだのと同じ、25日です。
入間は突き止めます(↓)
- 誠の父が死んだとき、近所の再開発工事で重機が稼働していてうるさかった
- 誠の父が死んだ日は25日で、近所の高速の交通量が2倍に増えてうるさかった
- よって、誠の父は自殺ではなく、電車の音に気付かず事故に遭ったのかもしれない
という内容です。
検察が自殺と断定した決め手が目撃情報だったこともわかります。
誠の父が電車に飛びむのを見ていた人がいるとのこと。
入間は証人尋問で、目撃者と江波代議士を呼ぶことを決定します。
第2回公判
第2回公判です。
江波代議士が証言します。
- 誠の父から不正献金をホステスに貢いだことを謝られた
- 誠の父は、特捜が動いているからもう逃げられない死んでお詫びすると電車に飛び込んだ
という内容です。
目撃者の相馬真弓(松本若菜)も証言します。
- 近くの工場に勤務していて仕事終わりに通りかかった
- 江波代議士と誠の父が話しているのを目撃した
- 誠の父が電車に飛び込んだ
- 誠の父は電車の音には気づいていた
という内容です。
つまり、検察が最初から主張していた、
- 誠の父は自殺
- 誠は現実を受け入れられず一方的に江波代議士を恨んで殴った
- 江波代議士が誠を殴った事実はない
ということです。
捜査権まで発動して新事実が何も出なかったのは相当マズイことです。
入間はピンチです。
日高、登場
最高裁の判事・日高亜紀(草刈民代)がやって来ます。
坂間がイチケイに赴任したのは日高の命令です。坂間は日高を尊敬しています。
駒沢と入間も日高と知り合いのようです。
日高は今回の件で裁判長を交代するように駒沢、入間に命じます。
駒沢も入間も拒否します。
日高、駒沢、入間は過去に何やらあったようです。一体何があったのでしょう?
【感想】
過去に何があったか気になります。
匂わせうまかったです。
入間と坂間の捜査
坂間は相馬について調べます。
- 2年前に離婚して現在はシングルマザー
- 元夫からの養育費が滞っている
- 現在は工場を退職し、大手企業の事務員として働いている
という内容です。
入間が掴んだ事実は、
- 踏切に花を供えていた女の子が相馬の娘
という内容です。
なぜ、相馬の娘が誠の父に花を供えるのでしょう?
入間と坂間、相馬の元へ
入間と坂間は、相馬に「所在尋問」(出向いて聞くこと)を申し出ます。
相馬は拒否します。
入間は相馬に、娘が苦しんでるように見えると伝えます。「被告人の長岡さんは真実が明かされない苦しみ、あなたの娘さんは真実が言えない苦しみを抱えてるのではないですか。そしてあなたも苦しんでいる。裁判が終わってしまえばその苦しみは永遠に続きます。僕はこの審議を担当する裁判長です。ほっておけないんです」
【感想】
このシーン、説得力がありました。
裁判用語がちょいちょい説明されるのも知識欲が満たされます。
第3回公判
第3回公判です。
誠と江波代議士がいます。
入間は誠に、誠の父の死の真相を伝えます。
相馬が真実を話してくれたのです。
- あの日、相馬は娘と一緒に帰っていた
- 相馬は江波代議士と誠の父の言い合いに気を取られ立ち止まった
- 江波代議士と誠の父が話しているのは献金のことで、誠の父は「今まで見て見ぬふりをしていたが公表する、これから社会に出る息子に顔向けできないから」というものだった
- 相馬が立ち止まっている間に、娘は1人で踏切を渡ろうとして線路内におもちゃを落として拾おうとする
- 娘は騒音で電車がきたことに気付いていない
- 誠の父が走って娘を助け、電車にはねられた
- その後、相馬は江波代議士から自殺と嘘の証言をするよう言われた。工場の取引をストップさせると脅されたり、大企業の仕事を紹介するエサも提示された
- 相馬は江波代議士の言う通り嘘の証言をした
という内容です。
入間の話を聞いて、江波代議士が「私は被害者だ、相馬が嘘を吐いている」などと反論します。
と、坂間がキレます。立ち上がり、「嘘を吐いてるのはそっちでしょうが。恥を知りなさい!」と一括します。
入間は、誠に時計を渡します。誠の父が誠の就職祝いに用意したもので、現場に落ちていたのを相馬の娘が拾っていました。
誠は、傷害事件について江波代議士を殴ったことを認めます。江波代議士の方から殴ってきたというのは嘘だったと謝ります。
入間は「これで正しい判決が下せます」と笑顔を見せます。
【感想】
黒木華様が立ちあがって一括するシーン、めちゃめちゃよかったです。
その他はちょっとツッコミどころがありました。
- 電車の音が聞こえないくらいのところで代議士たちの会話は聞こえたのか?
- 父、時計だけ落としたのか?
- 娘、時計を拾って母に言わず保管していたのか?
- 江波代議士、工場取引云々って脅しの内容がまわりくどくないか?
です。
ネット民のこういう粗探しツッコミがうっとおしくて、他の部分はなるべく隙がないように解説多めにしてあるのかもしれませんね。
なんかすみません。
判決
入間、坂間、駒沢で判決を決めます。
入間の考えは、「1年6か月、反省が見られるので執行猶予付き」です。
最初は入間に反発していた坂間も、入間の判決に同意します。
【感想】
あらすじからは省きましたが、浦島太郎の乙姫を裁くなら云々という面白いやりとりもありました。映像でぜひどうぞ。
次回への引っぱり
11年前です。
船の上に、入間と坂間がいます。
坂間が入間に、裁判官になってくれるようお願いし、「そして、いつかあなた自身の手で裁くんです、この国の司法を」と伝えます。
11年前に一体何があったのでしょう?――(続く)
「イチケイのカラス」第1話概要
視聴率
- 13.9%(関東世帯)
番組概要
- 放送:フジテレビ月曜21時~
- 出演:竹野内豊、黒木華ほか
- 原作:浅見理都「イチケイのカラス」
イチケイのカラス(1) (モーニングコミックス) - 脚本:浜田秀哉
- 演出:田中亮、星野和成、森脇智延、並木道子
- プロデュース:後藤博幸、有賀聡、橋爪駿輝
- 公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/ichikei/
今回のまとめ
以上、「イチケイのカラス」第1話の感想とネタバレあらすじでした。
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